株を買うなら陽線よりも陰線がいい?
みなさんも株取引をする時にいろいろと気をつけていることがあるのではないでしょうか。
もちろん私も株を買うときに気をつけていることはあるわけですが、その中の一つが基本的には陰線の日に購入するということです。
当然例外もあって、例えばボリンジャーバンドの拡大の初動であれば陽線でも買います。
拡大しすぎた場合には静観しますけどね。
他にも一目均衡表で雲を上に抜けた場合などは陽線でも購入することはあります。
そもそもなぜ私が陰線で買うようにしているのかと言うと、ざっくり言えば陰線は買いたい株数より売りたい株数の方が多いからです。
陰線の場合だと始値より終値が低いわけですので、場合によっては多くの売りが出ることで、株価は時間の経過とともにどんどん値下がりすることもあります。
一方で、陽線は売りたい株数よりも買いたい株数の方が多いわけです。
そのようなことから、場合によっては多くの買いが出ることで、株価は時間の経過とともにどんどん値上がりすることもあります。
基本的に、私の中では売り買いで考えると、陰線は買い時、陽線は売り時であると考えています。
陰線は売りが売りを呼ぶこともありますし、陽線は買いが買いを呼ぶこともありますので、わざわざ値段が上がるような陽線の日に買うこと、また、わざわざ値段が下がるような陰線の日に売ることは、できるだけ避けるようにしています。
100%避けることはできませんが・・・
あくまでも「基本的には」です。
チャートで値動きを確認
さて、実際に陽線で買うのと、陰線で買うのでは、どの程度価格に有利・不利があるのかというのを少し考えてみたいと思います。
下のチャートは、オリエンタルランドの2018年1月から2019年6月の月足チャートです。
基本的には右肩上がりの上昇トレンドで変動しているのが分かるのではないでしょうか。
この一年半の期間中の362営業日で考えると、終値が始値よりも高い陽線が169回、終値が始値よりも安い陰線が185回、始値と終値が同じ価格である十字線が8回という結果でした。
各日の終値で購入したとすると、169回の陽線の終値の平均が11584円、185回の陰線の終値の平均が11468円でした。
なお十字線は8回しかありませんでしたので今回は省略します。
陽線と陰線で比べると、陽線の方の終値が116円高いということが分かるのではないでしょうか。
つまり、この期間中のオリエンタルランドの株価で比べると、陽線の終値の方が陰線の終値より1%ぐらい高いということがいえます。
陽線になるということは、一般的に買いたいと思う投資家が多いということなのでしょうから、平均的に見て株価が高くなるのは当然の結果と考えることもできますね。
なお、この期間中の日経平均株価で考えると、どうだったのかについては最後に書いています。
右肩上がりの上昇トレンドの押し目を狙う
なお私の取引方法として、購入しない陰線も当然あります。
右肩下がりの下降トレンドになっている銘柄であれば、わざわざ落ちる途中で買うということは基本的にはしません。
ただし、その後上昇すると予想できるのであれば、状況によっては買い下がることはありますが・・・
それではどういう時に陰線で買うのかと言うと、右肩上がりの上昇トレンドの銘柄です。
つまり、その後も上昇は期待できるが、一時的に値下がりしているというような状況です。
簡単に言えば押し目を狙うということです。
まぁ~基本的には、多くの投資家の動向が「買いたい」より「売りたい」が上回っていれば、逆に少数派に立って買ってみる。
多くの投資家の動向が「売りたい」より「買いたい」が上回っていれば、静観する。
保有している株が大きく値上がりすれば、場合によっては売却するというような感じではないでしょうか。
そもそも株取引で儲けている人は少数派だと言われていますので、人と違う動きをすることも時には必要なのかもしれません。
陽線か陰線かということよりも安値で買うこと
だからといって、陽線で買うのが悪いというわけではありません。
これを言ってしまうと今回の記事が「え?」という感じになってしまうかもしれませんが、最も良いのは陽線や陰線がどうのこうのということではなく、安値で買うことです。
大きく値下がりした時など、株価が安いときに陽線になることも当然ありますし、逆に株価が大きく上昇したときに、陰線になることもありますので、一概に陽線よりも陰線の方が安く買えて良いというわけではありません。
陽線・陰線に関係なく、安いところで買うのを意識すべきです。
しかしながら、大きく値下がりした安い値段になると、今後も下落し続けるのではないかと思って、なかなか買えないこともあります。
そのようなことから、理想は安値で買うことですが、現実的に難しいようであれば、一般的に言って、平均すると陽線よりも陰線で買っている方が多少なりとも割安で買うことができるのではないでしょうか。
こちらの記事もどうぞ
年間損益がマイナスであれば時間の概念を加えて株取引をしてみては?
株の取引時間や知っておきたい寄り付き前と昼休みの注文の注意点など
株でナンピンはおすすめできないが状況次第で積極的に狙う人もいる
株の成功者に近づくために狙い目の一つとして知るべきタイミング
株で負ける売り買いが多かった初心者の頃の私の取引から学んだこと
株式投資の材料はどんな種類があるのかと急騰後の選択肢や私の失敗談
ストップ安銘柄を売買する時に少しでもリスクを減らして取引する方法
株の元手が少額や勝てない人に見てほしい私が毎月収入を得る資産とは
株式投資でロスカット(損切り)になりにくい取引をするためのコツ
ちなみに、この2018年1月から2019年6月の1年半の期間中、日経平均株価で考えても陽線より陰線の方が平均株価は低くなっています。
銘柄によってばらつきはあるとは思いますが、平均するとやはり陰線の方が安値で買えるということなのではないでしょうか。
ほんの少しの違いでも、 買う回数や銘柄数が増えると、それなりの違いが出てくることになります。
気になる方はいろいろな銘柄で調べてみてはいかがでしょうか。