投資方法

有価証券報告書事業等のリスクは企業自ら自社の危険性を教えてくれる

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株式投資をするにあたって企業の将来性に価値を見出して取引をしようと思い、ファンダメンタルズを中心とした投資を行っている人も多いと思います。

 

今回はファンダメンタルズで取引する人にはぜひ見ていただきたい有価証券報告書の事業等のリスクについて話をしたいと思います。

 

みなさんファンダメンタルズで、どの銘柄を売り買いするかについて日々研究されていることと思いますが、私がよく見ているポイントの一つが有価証券報告書の事業等のリスクです。

 

この事業等のリスクというのは何かというと、それぞれの企業自らが考える事業に重大な影響を与えるリスクを記載しているものであり 、それは当然ながら投資家の判断に対しても重要な影響を与える可能性のある事項を記載しているものになります。

 

なかなか自分たちで私たちの企業が行なっている事業にはこんなリスクがありますよ!というのは、言いたくない部分もあるでしょうから、会社に問い合わせても教えてくれるのかどうかもよく分かりませんし、私は聞いてみたことはありませんが・・・

 

しかしながらファンダメンタルズを中心に取引をしている投資家としては「そちらの会社はどのようなリスクを抱えていますか~」と聞きたい気もしますよね。

 

そのようなことをしなくても、有価証券報告書の事業等のリスクに記載されている項目を見れば、何の情報もなく購入するよりも、投資家の銘柄選定にとって非常に役に立つものであると考えています。

 

この有価証券報告書の事業等のリスクには多くのことが書かれています。

 

具体的にはどのようなことが書かれているのかというと、 例えば以下のようなものがあります。

 

市場の需要変動

 

市場の競争激化

 

特定の仕入先への依存度が大きい

 

材料価格の高騰の懸念

 

輸出先・輸入先の法律や規則の影響

 

政治情勢リスク

 

為替の変動リスク

 

事業の四半期の偏り

 

特定の個人への依存度が大きい

 

先行投資の影響など

 

これはあくまでもごく一部です。

それぞれの項目を具体的にみてみたいと思います。

 

まず市場の需要変動ですが、その企業が何らかの製品を世の中に発表し、仮に人気が出たとしてもそれが何十年も続くとは 限りませんよね。

 

その分野の大きな進歩により以前は需要があった製品も市場での需要が薄れて購入してもらえなくなることにつながるリスクがあるということです。

 

また、あなたが注目している会社だけがその製品や商品を作っているわけではない可能性が極めて高いので、他の会社も日々研究努力を重ねてさらなる良い物を市場に発表していこうと考えていますので競争が激化することで、これまでその分野における上位であった企業も同業他社に立場を奪われる可能性もあるということです。

 

 

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また、仕入先を特定の企業に極めて大きく依存しているという場合には、その仕入れ先に何らかの問題が起きた場合には事業に対する大きな影響は避けられません。

 

仕入先を分散している、または何らかの対策を取っていることは大切なことです。

 

材料価格が高騰することによって、仕入先への支払いも増えますので、そのぶん会社の利益が減るというリスクになります。

 

政治情勢のリスクや輸出先、輸入先の法律・規則に関しては、なかなか会社側も対応が難しい面はあるのだと思います。

 

例えば、これまで以上に大きな関税をかけられると売れ行きにも影響が出ますので、そのような意味で法律や規則のリスクもありますし、そもそも政治情勢が不安定になれば海外店舗や工場の一時的な閉鎖や撤退の可能性もありえます。

 

特定の四半期への偏りが大きい決算というのは投資家にとってもリスクの一つであると思います。

 

投資家目線で考えると、例えば第4四半期に偏る企業であれば、その銘柄の株を保有している投資家たちがそのことについて理解しているのであれば第1四半期から第3四半期までは業績が良くなかったとしても、それはいつもの事だと思えるのですが、そのことを理解していない投資家であれば、この銘柄はなかなか良い決算にならないと思って手放してしまう人も出てきて、その影響で株価が下がり、下がったことでさらに手放す人が出て悪循環につながる可能性があるからです。

 

 

また特定の個人への依存度が大きい企業というのもリスクがあります。

 

これは会社の社長や役員など、その人たちの能力次第ということですので、その人たちの会社の運営方針や営業方針などが上手くいけばいいのですが、特定の人だけの判断で間違った方向に進んでしまった場合には、収益面などで大きなリスクを背負うことになりかねません。

 

為替の変動に関してもリスクがあります。

 

輸出企業であれば円安の方がいいでしょうし、輸入企業であれば円高の方がいいでしょうし、これは特定の企業のリスクというよりも海外との取引がある企業であればどこでも起こり得るリスクです。

 

先行投資のリスクについては、先行投資であることから基本的にすぐに利益につながることがないということが大きいのだと思います。

 

事業発展を目指して先行投資をしていくわけですが、会社の利益に対してあまりにも先行投資する金額が大きかったり、先行投資する中身が本当に実現する可能性があるものかどうかがあまりにもはっきりしないようなものであればリスクは高まります。

 

 

このように、それぞれの企業が自分たちでどのようなリスクを抱えているのかというのを教えてくれている有価証券報告書の事業等のリスクは投資家にとって大変役立つものと思っています。

 

ただし、気をつけてもらいたいのは、この有価証券報告書の事業等のリスクをどこまで記載するかというのは、その企業ごとの判断ですので出来る限りしっかりと記載すべきだと考えている企業もあれば、最低限のことを書いておけば良いと考えているところもあるのだと思いますし、その時点ではわからなかったリスクもありますので、その会社にとっての事業等のリスクは有価証券報告書に書いていることだけではないと考えておきましょう。

 

しかしながら記載されている内容で、ある程度のことは判断がつくのも事実ですので、ファンダメンタルズをもとに好業績銘柄で取引しようと考えている投資家は、ぜひこの有価証券報告書の事業等のリスクを参考にし、会社が記載しているリスクを許容できるのか、できないのかを目安の一つとして銘柄選定をしてみてはいかがでしょうか。

それでは本日のまとめです。

本日のまとめ

  • 有価証券報告書には事業等のリスクが記載されている
  • 事業等のリスクは投資家の判断に重要な影響を与える可能性のある事項が記載されている
  • 具体的には市場の需要変動・競争激化・材料価格の高騰・政治情勢・為替の変動などが記載されている
  • 企業のリスクは有価証券報告書に書かれていることだけではない
  • リスクを許容できるのか、できないのかを目安の一つとして銘柄選定をする

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