株取引でボリンジャーバンドは順張りにも逆張りにも使える?
株取引の投資手法は色々とありますが、上昇トレンドに一気に乗って利益を得たいという人も多いのではないでしょうか。
そのような人に見て頂きたい、テクニカル分析の一つがボリンジャーバンドです。
このボリンジャーバンドは、私の中で基本的には順張りに使いますが、逆張りで使っている人も多いので、ある意味使い勝手の良いテクニカル分析手法だと思います。
上昇トレンド時に、「今から株を買ってその後も株価が上昇するかな?」と不安に思ったりすることがないでしょうか。
もし購入後、価格が下がるようなことがあったら、移動平均線から大きくプラス乖離している可能性もあるため、場合によっては大きな損失になる可能性があります。
そのトレンドが、まだ勢いがあるものなのかどうかも知りたいですよね。
ボリンジャーバンドは、買われすぎや売られすぎ、トレンドの勢いやトレンドの変化などがわかる手法だと思っておけば良いのではないでしょうか。
このボリンジャーバンドは、標準偏差を使いますので、自分で計算するとちょっと難しいと感じるかもしれません。
しかしながら、実際に自分で計算しなくても、証券会社などのチャートを見れば、どのような状況かというのがすぐにわかると思います。
ボリンジャーバンドをチャートで見てみる
まずは下のチャートをご覧ください。
中心線が移動平均線です。
証券会社やネット情報などで、この移動平均線が単純移動平均線(例えば25日間の終値の平均値)を使っている場合もあれば、TP移動平均線 (例えば25日間の高値と安値と終値の平均値)を使っている場合もあるようです。
本来はTP(ティピカルプライス)を使うのが正しいのかな?
まぁ~難しいことは私は分かりません。
それを知っていても、実際に計算することがないと思いますので・・・
移動平均線の上の線と下の線がプラスマイナス1σ、その外側の線がプラスマイナス2σ、さらにその外側の線がプラスマイナス3σです。
難しいことは考えずにざっくりと答えを言うならば、統計的にはプラスマイナス1σの間で株価が推移する確率が68.27%、プラスマイナス2σの間で株価が推移する確率が95.45%、プラスマイナス3σの間で株価が推移する確率が99.73%になります。
要するに、プラスマイナス2σ内でほとんどの場合は推移すると考えておけば良いのではないでしょうか。
逆に言うと、プラスマイナス3σや、さらにその外側に株価が動くことはかなり稀だと言えるのかもしれません。
ボリンジャーバンドの見方・使い方
私がボリンジャーバンドを使う場合には、あまり複雑な見方はせずに、ざっくりとした見方をします。
下のチャートで言うと、2019年3月中はボリンジャーバンドが収縮していますよね。
このような状態をスクイーズと言います。
スクイーズの場合には、株価の値動きがあまりないと思っておけば良いのではないでしょうか。
2019年4月になると、ボリンジャーバンドが拡大し始めましたね。
このような状態をエクスパンションと言います。
このエクスパンションが出るということは、トレンドが起こる可能性があるあるということです。
実際チャートを見てもらうと、ボリンジャーバンドがどんどん拡大していき、それに合わせて上昇トレンドになり、株価が値上がりしていますね。
このように、ボリンジャーバンドが拡大していくところを捉えれば、上手くいけば上昇トレンドに乗り、利益を得られる取引ができるかもしれません。
バンドウォークとは?
また、株価がプラス1σからプラス2σあたりで、上昇し続けることをバンドウォークと言います。
このような状態になると、利益が狙いやすいとも言われています。
私としては、やっぱり強いのは、プラス2σあたりを動いていくような時かなと思います。
プラス1σ近くになると、ちょっとした値下がりで、移動平均線辺りまで来てしまいますので、トレンドの勢いがなくなってしまうことがあります。
今回の例で挙げたチャートも、そのような値動きになってしまっていますね。
一時的な値下がりは当然あることですので、バンドウォークが続くためには、プラス1σで粘って、そこからプラス2σの方に値段を上げることができるかどうかというのがポイントなのではないでしょうか。
ちなみに今回の例で言うと、一番高い所はプラス3σを超えていますので、めったにない値動きになっていると言えるのかもしれません。
むしろ、値上がりしすぎと捉えることもできます。
プラス3σまで行くと、一旦株価が値下がりするということもよくある話です。
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先ほど逆張りでも使えるという話をしましたが、プラスマイナス2σの間での株価推移は95.45%ですので、基本的にはこの区間で値動きするわけです。
そう考えると、プラス2σあたりに到達したら、その後は値下がりするだろう、マイナス2σあたりに到達したら、その後は値上がりするだろうというのが、基本的な逆張りでの考え方です。
もちろん実際そのようになるかどうかは分からない面もあります。
反発せずにヨコ移動になる可能性もありますし、プラス側とマイナス側合わせて5%ぐらいの確率でプラスマイナス2σのラインを突破しますので・・・
プラスマイナス2σのラインをブレイクすると、場合によってはさらなる上昇や下降があってもおかしくはないわけです。
順張りで使う場合でも、逆張りで使う場合でも、ボリンジャーバンドを完全に信用するのではなく、他のテクニカル指標も合わせて見て、万が一の場合の損切りについても検討した上で、あなたにとって価値があるかどうか判断してみてはいかがでしょうか。