株式投資で割安株なのに値上がりしない?
株式投資で割安株は、多くの人が注目している銘柄の一つだと思います。
みなさんも割安株を狙い目にしたり、実際に購入し保有している人もいるのではないでしょうか。
私としても、多くの方と同様に割安株に対して否定的ではないのですが、この割安株については、注意しておかなければならないポイントもあると思っています。
割安か割高かといったことをPERなどを利用して判断したりするわけですが、その数値次第で必ず株価が上がるのかと言うとそれは一概に言えないと思っています。
私自身、割安株を保有していますが、割安なので多くの投資家が値上がりを期待し、その銘柄を購入するのかと言うと、そのような値動きには見えないことがよくあります。
みなさんが保有している割安株も、順調に株価が上昇しているでしょうか。
割安だから買ったけれども、それほど価格が上昇しないという人も多いのではないでしょうか。
特に、日経平均株価が中長期的に値下がりするトレンドであれば、なおさらそのように思う人もいるかもしれません。
割安株かどうかは相対的に判断しては?
割安かどうかというのは、その銘柄だけで判断するのはリスクがあるのではないでしょうか。
身近なところで言えば、スーパーなどにあなたが欲しい商品があって、いつもより値下がりし割安になっていたとします。
しかしながら、他の店では同様の商品がさらに安値で売っているかもしれません。
そう考えると、最初に見た割安商品は、次の店と比べると高いということになりますね。
もちろん株式投資であれば、店舗の商品と違って、 全く同じ商品というのはないわけですので、完全に同じということではありませんが、似たような考え方になるのではないでしょうか。
例えば、あなたが建設業の銘柄を購入しようと考えたとします。
A銘柄を見て、割安だから今後多くの買いが期待できると考え買ったとしても、同業種に同規模でさらに割安なB銘柄があれば、投資家の人気はそちらに流れていく可能性もあるわけです。
もちろん割安の理由にもよりますが、特定の銘柄にこだわらないという人は結構いますからね。
つまり、相対的に見たほうがいい場合もあると考えることもできます。
なお、業績が悪いのであれば、割安だろうが買われない可能性はあります。
トレンドが悪ければ、割安になっている銘柄は結構あるわけです。
割高な銘柄ばかりがある時に、割安の銘柄があれば、価値ある銘柄になる可能性もあると思います。
しかしながら、どこを見渡しても割安銘柄が当たり前のようにあるのであれば、割安だからといって購入意欲が高まるかと言うと、そうでもないのかもしれませんね。
割安株は見直し買いに期待する
どうしても特定の銘柄が良く、割安なのであれば、長期的な視点で考えた方がいいのかもしれません。
業績も良く、割安に放置されているのであれば、いずれ見直し買いが入る可能性もあるわけです。
ただし重要なのは、この「いずれ」がいつなのかということですね。
残念ながらこれは誰にも分かりません。
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一般的に言われることは、株価は高い時も安い時もありますが、いずれ平均に近づくといわれますので、業績が良くて割安に放置されている銘柄については注目しておき、市場のトレンドなど総合的に考えて、購入するかどうか判断すれば良いのではないでしょうか。
これまでの経験で、単純に割安の指標だけで判断し、取引成績がうまくいっているのであればそれでいいと思います。
しかしながら、もし割安なのに、思ったほど人気が集まらないということであれば、その銘柄だけではなく、業種全体など相対的に見て、判断しなければならないということなのではないでしょうか。