ナンピン買いとは?
保有している株価が下落した時、あなたはどのような行動をとるでしょうか。
一つの選択肢として値下がりしているにもかかわらず、その銘柄をさらに買い増して、平均取得単価を下げる手法がありますね。
一般的にナンピン(難平)買いと言われるやり方です。
株取引を長くしていると、一度はナンピン買いをした方が良いのではないかと考えたことがある人もいると思います。
ナンピン買いの定義も曖昧と言えば曖昧です。
株価が値下がりした時に、平均取得単価を下げるために購入するのをナンピンだということもあります。
しかしながら、それだと上昇トレンドの押し目で一時的に株価が値下がりした時に、平均取得単価を下げるために購入した場合もナンピン買いになってしまいます。
個人的にはこれはちょっとナンピン買いとは言いにくいなという気がして・・・
単純に押し目買いで、平均取得単価を下げただけなんだろうなと考えています。
私の中でのナンピン買いは、下降トレンドでその銘柄が値下がりしているにもかかわらず、平均取得単価を下げるために購入するのがナンピンなんだろうなと思っています。
ナンピン買いはするべきではないのか?
それでは個人投資家がナンピン買いをするのはどうなのかと言うと、基本的にはすべきではないと思います。
しかしながら、これは資金量と相場状況によって変わってきます。
永遠に値下がりする株はないと言われていますので、ある一定割合で値下がりするごとに購入していくと、いずれ株価が上昇トレンドに転じて、大きく儲かる可能性があるのもまた事実です。
しかしながら、資金量があまりない個人投資家の場合は、トレンドが反転するまで資金が持たない可能性が高いので、現実的な投資方法ではないと言えるのではないでしょうか。
とはいえ、相場状況によってはナンピンを積極的に狙っていく人もいます。
それはどのような場合かと言うと、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)が数年にわたって値下がりするような状況になった場合です。
つまり、相場全体が長期にわたって下降トレンドに突入した時です。
最近であれば、リーマンショックの頃がそれにあたるのではないでしょうか。
そのような状況になると、銘柄に関係なくほとんどの株が下落します。
それは日本を代表するような株であっても影響を受けるわけです。
しかしながら、相場全体が下落している場合には、その銘柄が悪いわけではなくても値段が下がります。
もちろん業績の確認は必要ですが・・・
つまり、その銘柄の本来あるべき価格から乖離し、市場の影響で下落していると言えるわけです。
そうなると、その後長期トレンドが上昇に転じた場合には、急速に株価が回復することも多いわけです。
いわゆるリーマンショック以降の日経平均株価の値動きがそれにあたるわけです。
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そのようなことから、長期にわたって市場全体の株価が下落する場合には、安値で買えるということもあって、ある程度の値下がり割合で日本を代表するような銘柄をナンピン買いしていく投資家がいるというのも納得できるわけです。
ナンピン買いをする場合には、トレンドが上昇に転じるまでナンピンし続けるだけの資金があるのかや、全体的な相場状況をしっかりと見定めた上でしなければ、株取引の世界から退場しなければならないような事になりかねません。
上昇トレンドにならなければ、大損のリスクもありますので、もしナンピン買いをするのであれば、損切りも含めて十分に検討した上で行うようにしましょう。