高校入試

暗記が得意な人と苦手な人の違いは何か?

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試験でいい点数を取るためには、どうしても暗記が必要になってきますよね。

 

一般的な試験を受けるのであれば、高校入試であれ大学入試であれ、暗記を避けて通ることはできません。

 

国語・社会・数学・理科・英語、どの教科にも多かれ少なかれ暗記しなければならないものはあるのですが、苦手で成績が上がらないという人もいると思います。

 

個人的に言えば暗記にはコツがあってどのような暗記方法をとるかによって効率が全然違ってくると思います。

 

私は比較的暗記が得意で、私の高校時代の成績は入学してから卒業するまで3年間ずっと学年1位でした。

 

あ・・・

 

高校3年間ずっと学年1位だというとすごいと思うかもしれませんけど、そんな大したことないです。

 

学年の順位なんて学校のレベルによるところが大きいので・・・

 

トップレベルの超進学校に行ったら学年1位なんてとれないですし・・・

 

まぁ~そんな感じの成績をとって、とりあえずは現役で国立大学の理系学部に進学した私の意見を述べてみたいと思います。

 

暗記が苦手とか不得意という人たちの暗記のやり方を聞くと、「その暗記方法は天才じゃないと覚えられなくない?」と思うような方法だったりすることがよくあります。

 

どのような方法かというと、例えば英単語を例にすると、1日10単語ずつ覚えようとかいうやり方です。

 

このような暗記方法を全否定することはしませんが、私はこのような暗記のやり方はしませんでした。

 

なぜこのやり方をしないのかというと、1日目に10単語覚えて、2日目に新たな10単語を覚えて、3日目に新たな10単語を覚えて・・・と続けていくと、数日後には1日目の10単語をほぼ忘れてしまっているからです。

 

こんな感じで3000単語とか4000単語を覚えるのは私は無理です。

 

つまり、暗記が得意ではない人たちに多いのが、覚えること(インプット)を一生懸命して、数日後には覚えたことを忘れてしまっているパターンです。

 

このやり方だと一度学んだことを長期で記憶できる能力がないと覚えきれないので、まさに天才的な学力が必要になります。

 

もしかすると、忘れることを防止するために1日目に10単語覚えて、2日目には1日目の10単語を復習して、さらに新たな10単語を勉強する、3日目には2日目までの20単語を復習して、さらに新たな10単語を勉強するというやり方をしている人もいるかもしれませんね。

 

この方法は私のやり方に近いのですが、どうやって覚えているのかということと、1つをどれぐらいの時間で覚えているのか、1日にどれぐらいの量を覚えるのかなど、やり方次第で私としてはだいぶ暗記効率が違っていると思います。

 

私の中での暗記の鉄則は、以下のとおりです。

 

1.暗記の方法は見るだけで書かない

 

2.暗記する時間は超短時間(数秒から十数秒)

 

3.覚えようと思わないこと

 

4.覚えること(インプット)重視ではなく、思い出すこと(アウトプット)を重視する

 

5.ランダムにテストをして思い出す

 

6.思い出す時間は数秒

 

7.1日にできるだけたくさんの量を見ること

 

8.新しいものを覚えるよりも、覚えたものを忘れないことの方が重要

 

9.暗記したものは維持する必要がある

 

私の中ではこれが一番簡単で暗記に対しての負担がかからないと思っていて、誰に教わったわけでもなく、ずっと昔から覚えないといけないものは基本的にこのやり方で覚えています。

 

人によっては一見すると難易度が高いと思うかもしれませんが、そんなことはないと私的には思っています。

 

以下、簡単に一つずつ説明します。

 

1.暗記の方法は見るだけで書かない

 

私は暗記するものを単語帳やノートなどに書くことはありません。

 

例えば、vegetableという単語を覚えるとすると、発音と意味まで書くでしょうから、この単語を書くのに十数秒はかかります。

 

一方で、見るだけであればもっと少ない秒数でいけます。

 

その差のぶんだけ複数回見ることができます。

 

一つの単語であれば大した違いではありませんが、数千単語を覚えないといけなくなると、その違いは非常に大きいです。

 

また、書いていくと手がつかれるというのもデメリットですね。

 

疲れると休憩時間が長くなってしまって、圧倒的に暗記効率が落ちます。

 

2.暗記する時間は超短時間(数秒から十数秒)

 

3.覚えようと思わないこと

 

2と3をセットで説明します。

 

暗記が苦手な人は一生懸命覚えようとしますが、個人的には一生懸命覚えることはしません。

 

むしろ暗記は覚えるというよりも見る(目に触れさせる)ことが重要だと考えていますので、1回で覚えようなんてまったく思っていません。

 

数秒から十数秒で次の単語へGOです。

 

覚えたかな?

 

あれ?

 

覚えてないなぁ~

 

まあいいや

 

と思いながら次の単語を見ていきます。

 

時間は極めて短く、トータルでの回数を重視します。

 

4.覚えること(インプット)重視ではなく、思い出すこと(アウトプット)を重視する

 

覚えることばかり重視する人がいますが、インプットばかりしていると、試験になった時にまったく思い出せなくなる人もいます。

 

覚えることよりもはるかに思い出すことの方が大事です。

 

思い出せないものは覚えたことにはなりません。

 

5.ランダムにテストをして思い出す

 

人間の記憶力ってある意味良いし、ある意味悪いと思っています。

 

この記憶力の良い面がかえって悪い作用を及ぼすことがあります。

 

それが、暗記したものを順番通りに覚えてしまうということです。

 

典型的な例が九九です。

 

突然8×7は?と聞かれても答えられない人もいますが、8の段を順番に言っていくと56と答えられるわけです。

 

これは8の段を順番で覚えてしまっているということです。

 

自分では完璧に暗記できていると思っている人でも、実は前の問題の問題自体や答えが次の問題の答えを思い出させるカギになっていることがあります。

 

同じ順番でのみ思い出している場合には、知らず知らずのうちにそのパターンになっていることもあります。

 

そうなってしまうと本当の意味で覚えているのかどうか判断ができなくなります。

 

そのようなことから私は必ずランダムに思い出すテストをするようにしています。

 

そして、間違えたものだけ再度見直す感じです。

 

6.思い出す時間は数秒

 

思い出す時間は数秒です。

 

これ以上は時間がかかりすぎです。

 

先程も言いましたが、1回で覚える必要はないのですから、思い出せなかったら「はい次の問題!」ぐらいの感じで、さっさと次に進むわけです。

 

思い出すまで粘るなんてことはしません。

 

例えば5秒以内に思い出すとすれば、1時間では720単語を思い出すことができますね。

 

2000単語だったら1日1時間英単語を思い出す時間を作れれば、3日で1周できます。

 

1週間で2周はできますね。

 

なんなら思い出すのは5秒でも長いぐらいです。

 

慣れればもっと短くなります。

 

最終的には1秒を目標にしていました。

 

1秒じゃ単語読むだけで終わりじゃんと思う人も多いと思いますが、それでいいと思ってやっていました。

 

読みと意味がほぼ完ぺきに記憶できたら、最終的には1秒になって、もはや単語を次から次に見ているだけです。

 

読みとか意味まで考えるのは時々する作業になります。

 

「はい次、はい次、はい次」みたいな感じです。

 

7.1日にできるだけたくさんの量を見ること

 

これも非常に大事です。

 

暗記が苦手な人は1日10単語とか自ら決めた量を完璧に覚えようとする傾向が強いのではないでしょうか。

 

私としては、そもそも1回で完璧に覚えるのはほぼ無理だと思っていますのでそのようなことはしません。

 

仮に覚えられたとしても、この場合だと10単語ということになります。

 

そうであれば、私としては、1回に100単語とか200単語見て、正解率20%を目指します。

 

ランダムに単語テストをして、その日の正解率が20%だったら、見る単語が100単語の時20単語、200単語の時40単語がとりあえず頭に入っていたということになりますね。

 

このように正解率は低くとも、1日にできるだけ多くの量を見て、それを毎日繰り返す方が何周も勉強することができ圧倒的に効率的だと私は思います。

 

8.新しいものを覚えるよりも、覚えたものを忘れないことの方が重要

 

「暗記=新しいものを覚える」となってしまいがちなのですが、私としては覚えるよりもはるかに忘れないことを重視する方が大切だと思っています。

 

新たに覚えることの方が重要なのは最初の数日だけです。

 

勉強する期間が長くなればなるほど、暗記できた単語数が増えていきますので、こちらをおろそかにしてはいけません。

 

例えば、平均して1日に勉強する単語数が100単語、正解率が20%であれば、今日もとりあえず20単語が新しく頭に入るだろうということになります。

 

このときすでに300単語暗記できているのだとすれば、重視すべきは今日新たに入る20単語よりも、これまで覚えた300単語の方です。

 

もし今日は勉強する時間があまりとれないのであれば、新たな単語を見るのではなく、これまでの単語のランダムテストをして、覚えた300単語を忘れないようにすることを優先すべきですし、私はそのようにしてきました。

 

理由は簡単ですね。

 

300単語と20単語を比べたら、300単語の方が単語数が多いから。

 

せっかく覚えたものを失うのはもったいないです。

 

9.暗記したものは維持する必要がある

 

先程の8と似た話になるのですが、この「維持」というのが暗記にあたって重要なポイントになります。

 

当たり前ですが、暗記したものは忘れないように記憶を維持していかないといけません。

 

100単語覚えた時と、1000単語覚えた時、2000単語覚えた時ではそれらを維持するために必要になる勉強量や時間というのは全然違います。

 

暗記するのも大変なのですが維持するのも想像以上に大変です。

 

基本的に勉強は早い時期に始めるのがいいのですが、「覚えたものは記憶を維持しないといけない」ということは忘れないでいただきたいです。

 

ただし、維持が大変だからといって、できるだけ入試ギリギリになってから覚え始めた方がいいのではないかという発想はやめましょう。

 

最悪の場合は入試に間に合わなくなってしまいます。

 

最後になりますが、暗記は覚えるときも答えるときも超短時間(秒単位)で毎日学習し、何周も繰り返すことが重要なのだと思います。

 

1回で覚えようなんて思わないことです。

 

数十回ぐらい見ていればいずれ覚えるんじゃないの?ぐらいの気楽な感じで勉強することがコツだと思います。

 

仮に5秒以内で思い出すというやり方にして覚えるまでに50回かかったとしても、トータルの時間はわずか250秒です。

 

50回かかったとしても実は大して時間はかかっていません。

 

250秒+αぐらいで覚えられたとすれば十分ですよね。

 

暗記が苦手な人でも、漫画やアニメのキャラクターとかドラマの登場人物とか見ている間にいつの間にか覚えていますよね。

 

それと同じです。

 

漫画のキャラクターを覚えるためにノートにまとめる人はほとんどいないでしょう。

 

その漫画を何度も見ることでいつの間にか記憶されていくのです。

 

私の勉強方法も全く同じです。

 

毎日のようにずーっと見ていれば、いつの間にか記憶されていきます。

 

無理して覚えるのではなく自然と覚えていけるようになると気楽ですよ。

 

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マナブ

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